敬愛なるベートーベン
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2007/11/07
- メディア: DVD
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根本的な問題はテクニックにあるのはわかっているんだけど、とりあえずベートーベンをもっと知ろう!ってことで観てみました。
偏屈でなんか暗くてじめじめしたイメージがあるベートーベン。でも最近の研究では、晩年耳が聞こえなくなったのも偏屈で怒りっぽいという性格も、鉛中毒説だとか梅毒説だとかいろいろあって、本当は愉快でやさしい人物だったっていうのが定説になってるらしい。
この映画は、そんな本当はおちゃめなところや人をちゃんと受け入れられる寛容さ、そしてなにより音楽を心から、それはもう透明な心で愛していたんだってことを描いてる。“音楽は空気の振動であり、それは神の声なのだ”っていう言葉が、音楽の一音一音の大切さを語っているような気がした。
他にも、第九の初演のシーンなんかは、感動的なんだけどどこかユニークで官能的でもあるっていう映像的な面白さがあったり、当時女性が社会的に活躍することの難しさなんかも描いていて、なかなか良い映画だった。
ところでベートーベンの映画ってことで最初観ようと思ってた「不滅の恋」は、レンタル用のDVDを制作していないらしく、販売用もプレミアついちゃってネットとかでは大変な値段になっている。観れないじゃんねー。とっても残念。どっかのミニシアターでひっそりやったりしてるんだろうか…?