乱暴と待機@下高井戸シネマ

この映画の原作、本谷有希子の舞台が好きで、いくつか見に行ってる。
下高井戸シネマは近所なので何気に気になっていたミニシアター。
ナイト上映をするって知ったら行くしかないでしょー。(寒くて折れそうになったけど…。) あとから調べたら、先に戯曲があって、そんで本人が小説化して、で、違う監督で映画化したみたい。あー、舞台が見たかった!(2005年)


んー、映画もやっぱり本谷ワールドだねぇ。欲を言えばやっぱり舞台を見たかったけど、「ぽさ」はでてたね。でも、本谷さんの舞台を知らない人には微妙、だよね、たぶん。浅野忠信とか山田孝之とかを使えたのは映画化の産物なのかなぁ? 小池栄子は他の作品で舞台にでてたけどね。


本谷さんの舞台は、一番触れて欲しくないところをほじくられる感じ。病んでいて、不健全きわまりないけど、どこか“あり”にも思えて、最後はなぜか「明日もがんばって生きてかなきゃね」って、いい意味で思い知らされるのがいいところ。この映画のラストはちょっと微妙だったけど、全体としてはいつもの感じで、なぜかどこか救われるし、身につまされる。


しかし、よくこれ映画化したなー。予算もたいしてかかってなさそうだけどね。
一般受けはしないわなー。