悪人
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2011/03/18
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殺人は理屈のない「悪」だけど、殺人者はすべて「悪人」と言えるのか? 「悪」は犯さないけど人の痛みもわからない人間が「善人」だとは限らないように、殺人者もまた「悪人」とは限らない。すべての殺人者が人の痛みもわからないような非道な人間なわけではない…。
うーん、これは吉田修一の原作も読まなくっちゃなー。映画を見て良い意味で原作も読んでみようって思うことあんまりなかったけど、これはその気にさせたね。 人質が犯人に信頼や愛情を持ってしまうことを「ストックホルム症候群」っていうらしいけど、この映画の二人の関係もそれに近いのかな?映画だけではちょっとわからない。殺人者と知る前に男女の関係になってるし。原作にはそれぞれの心理を細かく描写しているらしいのでその辺も気になるところかな。
主演の深津絵里がモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞をとったことが話題になったけど、私は妻夫木くんに一票! 彼がこんなに役者だったとは!! 頑張ったよ〜。今までの人気者のイメージからはかけ離れた田舎の鬱屈した青年役だったけど、「あーこんな奴、いそうだねー」って思わせる好演技。脇をかためる役者も大物ぞろいで映画の世界を完全に作り上げている。いやぁ、よかった。