さよならドビュッシー

さよならドビュッシー (宝島社文庫)

第8回このミス大賞受賞作品。

趣味でピアノを弾いてる私には面白かったですよー！
「」内の台詞が説明くさくて不自然とか、全体的に何か稚拙な感じがするっていうのはあるけど、題材に興味がある私には楽しく読めた。

悲劇のヒロインでピアノに情熱を燃やす女子高生と、精悍で不幸を抱えたピアノ講師っていう「いかにも」な設定や、周りの人間の描写がいまいちなのも、おとぎばなし感覚で読んでしまえばそれはそれで面白い。でも、ラストの一行が「さよなら、ドビュッシー。」っていうのはちょっとどうかと思うけど…。題材になっているドビュッシーの「月の光」がちょうど私が次に挑戦したい曲だったこともあって、はまりました。

新作の「おやすみラフマニノフ」の題材はラフマニピアノ協奏曲2番で、これまたまさに今連弾アレンジ曲を練習中！　気になるなぁ。でも文庫化はちょっと先だろうなー。小説の単行本はほとんど買わないからなぁ。うーん、迷うなぁ…。